木炭案内人

「木炭こぼれ話 昔話の時間」

「炭焼き長者」の民話をご存知ですか?
福島地方の伝説では、京都の中納言の娘が縁遠いのを嘆き
北野天満宮に詣でると、なんと神示が
「炭焼きの藤太を夫とせよ」
娘は遠く福島まで尋ね歩き、藤太と結婚した
ある時、家財道具を買うために夫に黄金を渡したが
藤太は途中で池のカモに黄金を投げつけ買わずに戻る
驚いて妻が嘆くと、藤太は妻に言う。
「そんなものなら自分が炭を焼いている裏山にいくらでもある」
二人は黄金を掘り出して長者になった。

これと同様の話が「炭焼五郎」「炭焼小五郎」と名前は違えど
各地に残されています。今話題の毀滅の刃の
竈門炭治郎も炭焼きの家に生まれ、炭を売っていました。
炭焼き長者はどれも女房の福縁で家が栄える話だそう。
炭焼きという重労働に従事する方たちの幸せを願う気持ちが
今も、民話になって語りつがれているのかもしれませんね。
長座
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