木炭案内人

「木炭雑学 炭や格子」

格子戸に種類があるのはご存じでしたか?
京町家といって今ちょっとしたブームの住宅様式ですが、
お家の表構えの広さで課税された事情から、
ウナギの寝床のように間口は狭く、後ろに長いと聞きます。
写真集を借りて眺めているのですが、素敵です。
「格子を見ればその家の商売がわかる」と言われるほど、
格子のデザインもいろいろです。

「炭や格子」は木炭の粉が周りに飛散するのを防ぐため
格子の開きを狭くした板子格子で、水運が盛んだったころは、
川沿いの西木屋町通に見られたそうです。
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「米屋格子」や「酒屋格子」はどちらも太い台格子で
重い米俵や酒樽などがあたってもびくともしない頑丈な造りで
しかも当たった時に色がつかないように、木目のまま!考えてますね。
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「糸屋格子」は繊維関係の職種で西陣に多く見られます。
太・細の2種類の堅子を規則的に並べてあります。
細い堅子は短く切り子になっていますが、
切子4本が織屋、3本は糸屋、2本は呉服屋というように決まりがあります。
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「仕舞屋格子」(しもたやこうし)は商いをしていない一般の町家の出格子。
「しもたや」の語源は「商売を仕舞うた」のでと。そしてその格子は防犯重視でピッチが細かい格子。
紅殻という赤色の顔料に、塗り炭を混ぜて好みの色合いにしているそうです。
京都が商いの町だったからこその語源なのですね。
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「堺戸格子」は鉄砲屋や小金物製造販売のような土間床の店先にある頑丈な戸。
「竹格子」は竹を木の代わりに使った格子で、お茶室の玄関や、数寄屋風旅館の客室入り口などに
使われているそうです。いつか自分で本物の町家を見てみたいな〜

京町屋格子
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