木炭案内人

木炭雑学 置炭神事

「安房神社」といえば南房総一の宮、由緒正しき神社です。
海の近くなので、豊漁祈願、戦時中は戦勝祈願、合格祈願、縁結び等
諸事お願いできる、我々市井の者には有難い神社のひとつです。
千葉県館山市の安房神社で毎年行われている神事があります。
その名も置炭神事(おきずみしんじ)と粥占神事(かゆうらしんじ)です。
その年の作物の出来を占う神事は聞いたこともある行事ですが、
それとセットで行われるものです。
置炭神事 (おきずみしんじ)
1月14日夕刻、門松に使われた松材を薪として、浄火を
焚いて粥を煮、燃え残った松材を12本取り出して、
その焼き色によって1年間の天候を占う神事。
粥占神事(かゆうらしんじ)
  1月14日夕刻の置炭神事において、煮立てた粥の中に、
すのこ状に編んだ12本の葦筒を沈めて、そのまま一晩
放置する。翌15日朝に葦筒を取り出し、筒の中に入った
粥の入り具合や、色つやによって、米・麦・小豆・大豆・芋
など作物の豊凶を占う神事。
私たちの暮らしと密接な関わりがある神事なのですね。
はるか昔から守って下さっている方々に感謝です。
hasi
botan木炭ページへ