木炭案内人

木炭雑学 落語「碁どろ」


貴方は落語がお好きですか?
最近、笑点メンバーに入れ替わりがあり、
落語の世界も厳しいんだなと改めて思った次第です。
さて、落語の舞台は江戸時代。炭や火鉢が身近にあった頃です。
その中の落語「碁どろ」というお話です。
碁が大好きな友達同士で、毎晩のように碁盤を囲む。
ところが、いつも碁をさす家の座敷は煙草をすいながら
夢中でさすため、碁盤の周りの畳は焼け焦げがついている。
これでは危なっかしくてしょうがないと、
しっかりもんの女房に碁の禁止令を出される。
それでも、やっぱり打ちに来た友人。
二人は考えた末に煙草を吸わない約束で碁を打ち始める。
ところが夢中になりやっぱり「煙草盆を持ってこい」と。
女房はたばこ盆の灰の中に真っ赤なカラスウリを埋めて
炭火のように見せかけて女中に持って行かせた。
煙草に火をつけようとしても当然つくわけがない。
碁に夢中になっていて、カラスウリにすら気付かない。
あげく泥棒が碁盤を一緒に囲んでいても気付かない・・・
というなんとものんきな話でした。お後がよろしいようで。
福助
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