木炭案内人

「木炭雑学「西欧の火鉢」

日本で火鉢が昔は火桶と呼ばれていたのは、枕草子などでも有名ですね。
意外に思われるかもしれませんが、西欧でも昔から火鉢は使われていました。
火鉢は「ブレイジャ−」と呼ばれていました。ブレイズは木炭を熱したものの意味。
17世紀ころには修道院や、宮殿などでも重宝されていました。
暖房のない部屋に持ち運びができるように持ち手のついた火鉢でした。
火鉢の木炭は外で火をつけられ、ほどよくおこってから部屋へもちこまれました。
火鉢は部屋を暖めるだけではなく、松やにやモミの果を木炭にまぜ、
香りを楽しむこともありました。

スペインのフェリペ3世は、火鉢を片付ける役目をもった
召使がたった一晩休みをとったため、夜の間に、
一酸化炭素中毒で亡くなられたそうです。
木炭を使ったハンドウオ−マ−やフットウオ−マ−は
13世紀頃からすでに使われていたそうです。
先人の知恵とはいえ、たいしたものですね。



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