木炭案内人

「木炭雑学 和竿」

和竿をご存知ですか?
埼玉県川口市では江戸時代から地場産業として
和竿作りが行われています。
布袋竹という竹ざおに適した竹が自生していたことと
江戸という大消費地に近いことから、発展しました。
戦後カーボン製などの釣り竿が作られるようになり、
衰退し始めたそうですが、後継者問題も切実で
今では6人の竿師さんが、和竿を支えているそうです。
竹竿はアタリの微妙な感覚が伝わりやすく、
魚の側からも餌をつついた時の餌の跳ねに
違和感がなく、入れ食いも夢ではないとか

同様に江戸前(東京湾)という良い漁場を目の前に
後ろは山の好立地、この千葉県でも和竿が
古くから作られておりました。上総和竿です。
上総和竿です!抜群の反発力を持った野布袋竹。
その選び抜かれた最高級の竹から和竿は作られます。
竹の採取から制作まで一貫して行い、
釣りざおとしての実用性のみならず、
丹念な仕上げによる美しさを兼ね備えた竿です。
☆☆
和竿作りは竹の皮むき3年以上寝かせて乾燥させます。
竹のサイズに合わせて[タメ木]という木製の道具を使い
竹を火であぶりながら、まっすぐに直していきます。
この時の火力が非常に大事でして、
松炭を使う方や、備長炭を使う方もあります。
火入が終わると漆塗りなど、80以上の工程を得て完成!
1本の和竿ができるまで4年近くの時間がかかる、
根気の必要な丹念な手作業なのです。
このごろでは韓国、中国などでブームとなり、
上総和竿の引き合いがあるそうです。
当店の近所でも和竿作りを趣味でされている
お客様がいらっしゃいますが
「できた和竿は絶対人には売りたくない!」
というほど、愛着があるそうです。
かわいいわが子のような存在なんでしょうね。
太公望の皆様!まさしく夢の竿ですね。
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